RAT【スタッフが語る】
スタッフが語る○○シリーズ
三条本店 stage|ギター・ベース・ドラム・デジタル楽器等
-
JEUGIA三条本店Stageのハギハラです!
今回は名機proco社のRATについて語りたいと思います!
proco社のRATとは所謂、エフェクターの1ジャンル『ディストーション』の一つです。
オーバードライブのような真空管アンプをドライブさせたような自然な歪みではなく、より過激なサウンドを出せるエフェクターです!
ロックンロールとロックの違い、みたいなものかと思います!
世の中には様々なディストーションがありますが、このproco社はこのRAT以外作ってないんじゃないかと言われるメーカーで、様々なRATシリーズがあります。
(実際にはRAT以外も作ってます)
普通のRATだけでも5種類(厳密に言えばもう少しあります)、亜種のTurbo RAT、You Dirty RAT、BRAT、Deucetone RAT、珍しい所で言えばラックエフェクターのRAT、R2DUや最新機種のFAT RAT等多くの兄弟機種があります。
NIRVANAのカート・コバーン氏やBOØWYの布袋寅泰氏、椎名林檎氏、派生機種のTurbo RATはRadio Headのトム・ヨーク氏など数多くのギタリストが使用しています。
ディストーションですので、もちろん音圧のあるヘヴィなドライブサウンドも出せるのですが、ディストーションのつまみを抑えめにするとジャリッとした所謂剃刀のようなクランチサウンドも出せます。定番のクランチペダル以外をお探しの方は一度試してみてください!
またベースに繋いでもこれが案外、どうしてか良い音が鳴ります。
荒く、まるで鈍器のような出音で、オルタナティヴロック好きの方なら一発で好きになっていただけると思います!
愛するRATに対して、こんなことは書きたくありませんがRATの私の思う欠点を書きます。
一度手にした方ならご理解いただけるかもしれません。
エフェクターボードに組み込み辛いのです!
底面にゴム足がついているエフェクターは数あれど、それを外すと筺体を止めているネジ、そして電池ボックスのネジが邪魔をしてマジックテープは貼り辛いですし、ていうかそもそもエフェクターボードに固定すること自体が正直難しいです。塗装のせいなのかはたまたRATが重いからなのか、マジックテープを貼っても剥がれ易いという……
一応ゴム足やネジを外さずに、その段差をなくすRAT専用の板も発売されていますが、なかなか売っている所も少ない商品です。
あと電源アダプタはピンジャックしか刺さりませんので、一般的な9Vアダプタを使用する際はその変換プラグ等も必要です。
しかしその無骨な感じも結局、可愛らしいポイントです。黒い筐体に蓄光のロゴ。部屋の電気を消してもうっすらと浮かび上がる『RAT』の文字。そしてオンにすれば光るAの文字。
どれをとっても可愛らしく思えてしまいます。
昨今はプロギタリストだけでなくアマチュアの方でも大きいエフェクトシステムを組まれている方が多くいらっしゃられて、その中はブティックエフェクターが盛りだくさん、なんてこともしばしば。
もうRAT一つで商売する時代は終わってしまったのかもしれません。
しかしハギハラとしては、今一度、無骨な、ノイズも少し乗ってしまう、RATを皆々様に機会があれば愛でていただきたいなと思います。
以上、ハギハラでした!
スタッフが語る○○○ まとめ
三条本店 stage|ギター・ベース・ドラム・デジタル楽器等 TOPページ