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草津A・SQUARE店/ミュージックサロンA・SQUARE

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  • 〒525-0025 滋賀県草津市西渋川1-23-23 A-SQUARE SARA南館 2F
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  •  10:00~21:00

CD・DVD

お知らせ一覧

▼1~6件を表示/全6件

追悼 チック・コリア

スタッフTKのおすすめクラシック 2021.2.17 Vol.43

草津A・SQUARE店/ミュージックサロンA・SQUARE

 先日、ジャズ・ピアニストのチック・コリアが79歳で亡くなりました。私はCDを1枚だけ持っています。でもクラシックのCDです。タイトルは
 モーツァルト/二台ピアノのための協奏曲 変ホ長調 K.365(316a)
ピアノ:フリードリッヒ・グルダ、チック・コリア 指揮:ニコラウス・アーノンクール ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団です(遂に三人とも亡くなられてしまいました)。
 同内容のLPも所有しており、A面に協奏曲を収録 即興やアドリブは一切なく、真面目にモーツァルトの演奏をした内容で、第1、3楽章のカデンツァも指定された通りに弾いてます。軽快なアレグロの第3楽章がオススメです。そしてこの協奏曲は今から5年程前、日本人ジャズピアニストの小曾根真、NHK交響楽団と共演した演奏がNHK Eテレにて放送されていました。
 そしてB面(カップリング)にソリスト2人のオリジナルの二台ピアノ作品を収録しています。
 ・チック・コリア/二台ピアノのための幻想曲(ファンタジー)

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シューベルト 3つの連弾曲

スタッフTKのオススメクラシック 2018.5.25 Vol.5

草津A・SQUARE店/ミュージックサロンA・SQUARE

 今回紹介する作品、3曲セットではないのですが、いずれもシューベルトが亡くなった年、1828年に作曲された連弾曲の重要なレパートリーとなっている曲です。実はシューベルトの最初の作品は歌曲ではなく連弾曲(幻想曲 ト長調 D.1 1811年作曲)なのです(歌曲も同じ年に4曲作曲していますが…)。つまり連弾曲も歌曲同様シューベルトの短い生涯に渡って作曲されたジャンルと言えます。それではそれぞれの曲紹介を。

・幻想曲 ヘ短調 D.940(Op.103)
 シューベルトの連弾曲のみならず、すべての作曲家の連弾曲の中でも、最も重要な作品として位置づけられている曲です。1曲の連弾曲としては長めの約20分程の作品で、冒頭の気だるい雰囲気のヘ短調の部分、突然半音高い嬰ヘ短調に転調して緊張感あふれる音楽が展開するLargoの部分、そして中間部 カノン風の進行が特徴的な疾走感に充ちたAllegro vivace、冒頭のメロディーが短く再現された後、怒涛の展開を見せるフーガ(!!)、クライマックスはフーガが頂点に達した所で突然中断され、みたび冒頭のメロディーが流れたあと、さびしく曲が終わります。

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ウェーバー/8つの小品(連弾曲)Op.60

スタッフTK オススメクラシック

草津A・SQUARE店/ミュージックサロンA・SQUARE

  • ウェーバー/8つの小品(連弾曲)Op.60(その1)
 作曲家としての知名度はあるのに、代表作以外はあまり演奏される機会が少ない作曲家の一人、カール・マリア・フォン・ウェーバー(1786-1826)。代表曲はベルリオーズの管弦楽編曲版でも有名な「舞踏への勧誘」(原曲はピアノ独奏曲です)、オペラ「魔弾の射手」で使われている「狩人の合唱」など誰でも知っている曲がある一方、ピアノソナタは4曲あるのですが全曲通して演奏されることは稀です。
 さて、今回紹介する連弾曲ですが、ウェーバーは連弾用の作品集を3つ残しています。初期の頃に作られた 6つの小品Op.3とOp.10a、そして1819年に作曲されたこの8つの小品です。最初の2つの作品集は易し目に作曲されているのですが、8つの小品はどの曲も2人のアンサンブルや演奏技術がしっかりしたものとなっています。この連弾曲も演奏される機会があまりないのですが、この中の2曲がヒンデミットの管弦楽曲「ウェーバーの主題による交響的変容」の第1、4楽章に使われているので、そちらの曲を聴かれた方は、おられるかも知れません。それでは曲紹介を。

 第1曲:モデラート

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鳥の鳴き声と音楽

キッター鳥

草津A・SQUARE店/ミュージックサロンA・SQUARE

  • 鳥の鳴き声と音楽(その1)
  • 鳥の鳴き声と音楽(その2)
 今回は身近な音(鳥の声)を音楽にした作品をピアノ曲を中心に取り上げます。まずはピアノ学習者に必須な2曲。
・かっこう(ダカン)
・カッコーワルツ(ヨナーソン)
この2曲を聴いてすぐ気付くのが、ソ→ミ または ミ→ド などの三度下降する音形で、鳥の声を表していることです。他の作品でもこの音形が基本となっています。
・ピアノソナタ第25番ト長調 第1楽章(ベートーヴェン)
この楽章の展開部に三度下降の音形が使われていているため「かっこうソナタ」と呼ばれることもあります。他にもベートーヴェンでは交響曲第6番「田園」第2楽章の最後にフルート、オーボエ、クラリネットの木管三重奏で鳥の鳴き声を表している部分があります。
 サン=サーンス作曲の「動物の謝肉祭」には鳥に関する曲が4つあり、そのうち第9曲「森の奥に棲むカッコウ」にクラリネットが奏する三度下降音形が使われています。

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草津A・SQUARE店/ミュージックサロンA・SQUARE

  • 重厚長大なフランス人? ポール・デュカス/ピアノソナタ 変ホ短調(その1)
 デュカス(1865-1935)はパリに生まれたフランスの作曲家、一番有名でよく知られている曲は「魔法使いの弟子」というオーケストラ曲で、ディズニーの音楽映画「ファンタジア」の中で、見習いの魔法使いのミッキー・マウスがひどい目に遭う…といえば、曲名や作曲者を知らなくてもピンとくる方がおられると思います。
 今回紹介するのはピアノソナタです。フランスの作曲家でピアノソナタ?思い浮かぶ人物が他にいるでしょうか?しかし、このデュカスのソナタはフランス風と感じるところはあまりまりません。実はデュカスはフランスの出版社からベートーヴェンのピアノソナタ全集の校訂を行っていたため、この曲はベートーヴェンの、しかも後期のピアノソナタを思わせる、重厚で長大な作品(全4楽章、演奏時間50分弱!!)なのです。
 あまり速くないテンポで憂鬱な雰囲気の第1楽章、静かで瞑想的な第2楽章。力強く急速なテンポのトッカータ風な第3楽章、この楽章の中間部はフーガが使われています。
 そして終楽章。ベートーヴェンのピアノソナタのいくつかが、終楽章に重心を置いているのと同じように、この楽章はまず長い序奏から始まり(この部分は展開部の後半で再び現れます)、だんだんテンポが速くなってシンコペーションのリズムが特徴の第1主題、長調に転調し、広大な大海原を思わせる第2主題(再現部の第2主題がこの曲で一番グッとくる所です)。そして第3主題(ソナタ形式の分析では一般的ではありませんし、この曲の解説がほとんどないため、私独自の解釈ですが、こうするときれいに説明できます)とても力強い推進力のある主題、そしてオクターブの跳躍がカッコいい結尾部を経て展開部に入ります。展開部でもシンコペーションのリズムが執拗に使われ、若干テンポが速くなって第4楽章冒頭序奏の部分が再びあらわれます。そして再現部、第1主題と第3主題は提示部とほぼ同じなのですが、第2主題、音源を聴いただけでは、どうやって弾いているのかわからない、すごい仕掛けがあります。そしてコーダは第2主題のメロディやシンコペーションを中心としながらも次々と新しいモチーフがあらわれ、ひたすらに盛り上がって終わる直前の突然の中断(ここもグッとくるポイントです)。最後は変ホ長調の輝かしい響きの中、堂々と曲は終わります。

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18歳のドビュッシー【スタッフが語る】

大音楽家の孤独と焦燥 Vol.1 (北村智紀著)

草津A・SQUARE店/ミュージックサロンA・SQUARE

  • 18歳のドビュッシー【スタッフが語る】(その1)
  • 18歳のドビュッシー【スタッフが語る】(その2)
ドビュッシー/ピアノ三重奏曲 ト長調
今年2018年はフランスの作曲家ドビュッシーの没後100年です。「月の光」、「アラベスク」、「亜麻色の髪の乙女」などのピアノ曲が有名ですが、オーケストラ曲から声楽曲まで、いろいろなジャンルで作品を残しています。今回紹介するのはピアノ三重奏協曲。ドビュッシーの室内楽曲では、弦楽四重奏曲やヴァイオリンソナタが有名で、このトリオは演奏される機会があまりない曲です。実はこの曲はドビュッシーが18歳(!!)の頃に作曲してから100年以上楽譜が行方不明となり、1986年に初めて楽譜が出版されたのです。演奏も録音もあまり多くないですが、もし聴く機会があれば、第3楽章Andante espressivoがおススメです。癒されますよ。ちなみに私のお気に入りのドビュッシー作品は、
・神聖な舞曲と世俗的な舞曲(ハープと弦楽オーケストラのための)
・風と海との対話(「海」より第3楽章)
今から40年ほど前の昭和54年、全日本吹奏楽コンクールでの豊島区立第十中学校吹奏楽部の演奏。もし機会があれば聴いてみてください。