JEUGIA 三条本店stage岩城です。
今回は真空管・真空管アンプについて語らせて頂きたいと思います。
皆さんライブ会場・リハーサルスタジオなどでMarshall等の真空管アンプを使ったことがありますか?もし使ったことがなければ一度はそのサウンドを体感しても損はないので使ってみてください。
ところで普段生活する中ではあまり馴染みのない真空管ですが、現在でもオーディオや楽器界隈では使われることも多いです。今では技術の発達により様々な方法や機材で自分好みのサウンドが手に入れられますが、多くのギタリスト・ベーシストの頭の中にある理想の音は真空管を通したものではないかと僕はぼんやり考えています。
さて、その真空管なんですが意外と不安定なものです。正しく使用しないとすぐに使えなくなることがありますし正しく使っていてもいつか使えなくなる時がきます。
さらに電球と違って同じ会社の同じ型番でも誤差が多くあります。個体差みたいなものです。さらにバイアス調整ができるアンプでは、そのバイアスによってもキャラクターが激変します。せっかく真空管アンプを買ったのに思っていた音と違う...ということがあれば真空管のあれそれで改善・解決できたりします。
しかし真空管の交換や調整は誰にでもすぐできるものではありません。最近では抜き差しするだけでもいいアンプは販売されていたりもしますが基本は知識と技術が必要です。交換したり調整をする場合は大抵の場合専門家に頼んでおいたほうが無難です。
こうは言いましたが中には自ら知識や技術を身につけて調整できる人がいたりします。スルッとできることではないですが自分の理想のサウンドを追及するにあたって勉強・実践してみることもいいのかもしれません。かのエドワード・ヴァン・ヘイレンもあの強烈な歪みを得るために試行錯誤を加えたアンプを使用していました。
これは真空管アンプに限った話ではないですが、自分の機材に不満があるときには何がその原因なのかを考えて改善する作業を行うことは決して悪いことではないと思います。弦が悪いのか?ピックか?ネックの状態か?...というところからはじまり、その試行錯誤の途中や終点に真空管が絡んで、パワー管はsvetlanaでプリ管はjjか?バイアスは少しかけ気味か?みたいなところまでくるとそれはとても面白くなってきます。
どれがいい音なのか、その定義は人それぞれです。今回は真空管アンプ関係に焦点が当たっていますが、それ以外でもアグレッシブに音の追及を進めていただければ楽器業界・音楽業界はますます発展するのではないかと思います!
最後までありがとうござます。岩城でした。
今月の格言「ねじは開けるために存在する」
(三条本店Stageスタッフ 岩城)