弦楽器フロアの店員かつアマチュアトロンボーンプレイヤーである私のツボにはまりまくったCDをご案内します。元ウィーンフィルのトロンボーン奏者、イアン・バウスフィールド氏のアルバム『ベートーヴェン&ブラームス三重奏曲集』、これはすごいです。びっくりします。ホルンやファゴットのために作曲された譜面をそのまま演奏するという、トロンボーン吹きから見れば信じられないテクニックを楽しめるのはもちろん、ウィーンフィルのバイオリン奏者、ヴィルフリート・和樹・ヘーデンボルク氏の美しいバイオリンの音色も同時に堪能できます。そして音楽的にもあくまで自然な流れでベートーベンとブラームスがしっかりと演奏されており、トロンボーン奏者向けのマニアックCDの枠を遥かに飛び越えたクラシック音楽の名盤だと思います。これを聞けばクラシック音楽って素敵だな、と思えること間違いなし。おすすめです。
(三条本店APEX弦楽器スタッフ脇坂)