おすすめ吹奏楽漫画
スタッフTKのおすすめクラシック 2023.11.18 Vol.51
草津A・SQUARE店/ミュージックサロンA・SQUARE
令和に誕生!新たな吹奏楽漫画『宇宙の音楽』第1巻発売記念。私の好きな吹奏楽漫画ベストスリー。しかしどれも現在、新品での入手は困難となっています。
・『放課後ウインド・オーケストラ(全4巻)』宇佐悠一郎(集英社)
少年ジャンプ系列の月刊誌、ジャンプSQ(スクエア)にて2008年4月号から連載開始、全16話。ストーリーは、なんのとりえもない、楽器の演奏経験もない主人公が高校入学後、部活勧誘時のゴタゴタで前年廃部になった吹奏楽部の部長になって…というありがちなもので、廃部の原因となった昨年のコンクールの出来事、合宿、全国大会常連の強豪校との交流などを描き、またヒロイン(中学からの経験者でトランペット・パート)は所々で楽器の音の出るしくみや、コンクールのシステムを“フリップ芸”で教えてくれます。
そして夏のコンクール地区予選の前日まで話が進んだところでなんと連載打ち切り(!?)、コンクール本番当日の内容はジャンプSQの増刊的な雑誌に載り、結果発表とその後を描いた最終話はコミックス最終巻の第4巻に描き下ろしという形でなんとか無事完結できたのですが、結果発表を聞いた主人公のショックの大きさに読むのが辛かったです。それでも様々な場面で一歩を踏み出した部長としての彼の今後を見てみたいラストでした。
・『7時間目の音符(全4巻)』志摩時緒(芳文社)
「ゆるキャン△」「がっこうぐらし!」などを掲載していた、まんがタイムきららフォワード(4コマ誌ではありません)にて2011年から2013年にかけて連載。主人公の2人がとにかくイチャイチャしている内容で(第4巻の扉絵は破壊力バツグン!)、部活のシーンや楽器を持っている描写はありますが、演奏シーンは皆無です(??)。
中盤からは主人公達よりも、とある教師と生徒の関係にハラハラしていました。
・『小桧山中学吹奏楽部(全1巻)』米根真紀(ラポート)
「ラポート」という出版社にピンときたアナタは私と同類です。「ファンロード」という伝説の投稿雑誌に載っていた作者のイラスト(楽器を持っている男女)が実は同じ学校の吹奏楽部員だったら…ということからスタートした漫画でした。主人公の担当楽器はユーフォニアムよりマイナーなコルネットで、全1巻ですが完結していません。(単行本未収載の話がありますが、それでも未完です)
追記:このコラムをホームページにアップする前に、『宇宙の音楽』連載終了してしまいました。(単行本全3巻発売中!) 山本先生おつかれさまです。次回作 楽しみに待っています。
この吹奏楽漫画ロスを癒すべく、新たな作品が週刊少年チャンピオン誌にて連載中です。ジャンルはマイナー楽器あるあるギャグですが、顧問が暴力的なので読む人選ぶかも…
草津A・SQUARE店/ミュージックサロンA・SQUARE TOPページ