「コンプ」と聞いて思い浮かべる単語は、性格や職業によってそれぞれだと思います。
「コンプリート」「コンプレックス」そして「コンプレッサー」..
今回の「コンプ」は楽器店らしく、音響機材のコンプレッサーについてお話します。
大きな音を圧縮する役割のコンプレッサーは、コンパクトエフェクターとしてギタリストやべーシストの足元にあることもあれば、レコーディングスタジオに棚の如く積まれた業務用と称されるほど高価なものまで様々。
「大きな音を圧縮する」という字面から、その必要性を見出せず、使わないミュージシャンも少なくないと思いますが、近頃はEDM等で過激な使用も目立ち、探求すると奥が深いコンプレッサーの魅力が伝われば幸いです。
小さい音と大きい音の差が激しい事を「ダイナミック」と表現できます。その差が縮まれば平坦で感情の薄い音に感じるかもしれません。それでもコンプレッサーを使うのは、聞き手に親切であるためです。
披露宴の司会に選ばれたのは新郎と仲の良いAさん。もちろん司会経験なし。マイクを持つ手は震え、声にいつもの元気がありません。ただAさん、笑い声だけはいつも通り、凄く大きいのです。
するとどうでしょう。小さい声にスピーカーを合わせると、Aさんが笑った瞬間..
という悲劇が起きないよう、予期せぬ大音量を防いでくれるのもコンプレッサーです。
歌唱や演奏に置き換えると、小さ過ぎて聞こえにくい部分の音量を十分に確保しつつ、大きい部分は大きくなり過ぎない、聞きやすい音になりますね。
試して損なし、備えあれば憂いなし、一家に一台、コンプレッサー!
スタッフ A.N
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