こんにちは、ギター担当のKです。
ミステリー小説好きの私が本日はおススメの本をご紹介。
■荻原 浩 「噂」
・あらすじ
「レインマンが出没して、女の子の足を切っちゃうんだって。でもミリエルをつけてると狙われないんだって。」
香水の新ブランドを売り出すため、渋谷でモニターの女子高生がスカウトされた。口コミを利用し、噂を広めるのが狙いだった。販売戦略どおり噂は都市伝説化し、香水は大ヒットする。しかしやがて噂は現実となり、足首の切断された少女の遺体が発見された。
さて、どこにでもあるようなあらすじの本作品。
商品の拡販のために若者を中心に広められた噂が現実になり…殺人事件に発展。その事件を主人公である小暮が追う。というベタな構成。
しかし緻密ストーリー構成、それを彩る繊細な人間関係の描写。
どれを取っても「名作」と言わしめるだけの迫力があります。
そしてその名作を「超名作」へと押し上げる衝撃のラスト1行。
そう、ミステリーの醍醐味どんでん返し・・・いや、大どんでん返しがこの作品の1種の武器となっています。そのどんでん返し度たるや、文章なのにほんとに物理的に足元からすくわれたかのような錯覚を覚えるほど。
この衝撃的な読後感は他の作品ではなかなか得る事ができません。
良くも悪くも「普通」なあらすじにだまされる事なかれ、1度は読んで頂きたいおススメのミステリー小説です。
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