第二回 町屋菊一 (THE OSAKA BULLS、幽)
身近なミュージシャンの使用機材を紹介するこのコーナー、第二回目は町屋菊一さん。
ソロとして弾き語りでの活動を中心にしつつも、怪談の朗読、パンクバンド・THE OSAKA BULLS(ドラム)、アングラ舞踏ユニット・幽(かすか)への参加と、幅広く活動されております。
独特の世界を持った歌詞を、どこか70年代風の情緒を感じさせる曲に乗せて唄う弾き語りでは、先日開催された弊社イベント『ミュージックディスカバリー2ndステージ』でヤマハ特別賞をされました。
その弾き語りの時の相棒はエレクトリック・アコースティック・ギター
MORRIS R-601 SBK。
「以前使ってたギターが壊れた時に草津のJEUGIAでこれを買いました。2年くらい使ってます。僕はあんまりギターにこだわりがないんですが、色と深みのある音が気に入ってます。ネックも握りやすくて良いです」
ギターの黒いボディには、彼の敬愛する天井桟敷や真島昌利等のステッカーや切り抜きが貼られ存在感を主張している。
「ギターはとくに改造点はないです。ステッカーを貼ってるくらい。自分の好きなアーティストや共演した方のステッカーを貼っていってます」
「弦に関してもそこまでこだわりがなくて、柔らかめで押さえやすいのを使うようにしてます。硬くて押さえにくいと意識がそっちにいっちゃうんで。Fのコードを押さえやすいかどうかがポイントです。今使ってるのは
ダダリオの
ニッケルブロンズのエクストラ・ライトゲージを使ってます」
ギターを弾きながらでも唄いやすく、というのが町屋さんの重視するところ。
カポタストは
カイザーの
KG6のオレンジを使用。
「カポもハイフレットでコードが押さえやすくなるので使ってます。カポをすることによってコードの響きも変わったりするので曲作りの際にも使います」
どこかしら静寂な空気感、霧が立ち込むような雰囲気のある町屋さんのライブ。そのライブでの音作りのこだわりを聞いてみた。
「ライブ時はギターのイコライザーでベースを上げ目にしてます。外音は曲によってリバーブを深めにしてもらってます。曲の歌詞をしっかりと聞いて欲しいので、不自然じゃない程度に声をはっきり聞き取れるようにしてもらってます。今後は景色や表情をつけるためにライブでディストーション等のエフェクターも試してみたいですね」
最後に町屋さんにとってギターとは何か?
「僕はギターに対しては本当にこだわりが無くて、それこそ、音が出ていれば問題ない、って感じです。あくまでも曲を表現するための、伴奏するための楽器。ギブソンとかも使ってみたい気持ちもありますけどね。でも、もしもドラムに音階や和音があればドラムで叩き語りをしてたかもしれませんね(笑)」
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@3_jamrock
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町屋菊一の世界
取材協力 西院OOH-LA-LA
ライブ予定
2/9 河原町VOX HALL
2/16 KYOTO MUSE
2/18 名古屋野外ライブ(仮)
2/22 西院OOH-LALA