楽器全体にも言えることだと思いますが、ギター、ベースでも2次元的なボディシェイプで音は変わります。
20年程前から出始めた形で、代表的なフォデラなどでの、6弦側のボディがヘッドに向かって、ネックと一体化するような形状をとることで、ローエンドの豊かさを狙うものがありしました。
ギターについては、比較的長方形に近いもの、ネックからの振動がボディエンドまで、なるべくストレート弦振動を伝える形が効率が良いとされていますが、それはあくまで効率の問題で、それが好みかどうかは別問題です。
例えば、フライングVは他で出し得ない素晴らしいトーンを持っていると思いますし、フライングVとは対象的に、エディ・ヴァン・ヘイレンが、お気に入りのエクスプローラのテイル部分をチェインソウでV字型にカットして電信柱のジョイントに使うようなものを取り付けたところ、ルックスは気にいったけど、サウンドが大きく変わってしまって、(少なくともレコーディングには)あまり使わなくなった、というエピソードも、少し苦笑してしまう話ですが、ボディ形状が音に影響が出る例だと思います。っていうか、確かにあのギター憧れました。
では、スタイリッシュの極致とも言える1984年に発表されたスタインバーガーGLはどうでしょうか。
ヘッドレス・ネックと最小限のボディしか持たないあの形状。ボディ側のアッセンブリ以外のボディ部分は潔くカットされたスタイルは、古くはレス・ポール氏がソリッドボディでも音がでることを証明するために制作したザ・ログ(丸太)というエレキギターを想起させますが、実際にオリジナルのGLは樹脂で出来たボディで非常に重く、サイズからは想像できないものでした。私見ですがスタインバーガーは、あの重量で「鳴らしていた」と今は考えています。
今回は、お話が少し脇道に(相変わらず)逸れましたが、シェイプも音のうちですね。ということでした。
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