ロッシーニ/4つのデザートと4つのオードブル
スタッフTKのオススメクラシック 2018.1.4 Vol.2
草津A・SQUARE店/ミュージックサロンA・SQUARE
今年没後150年を迎える作曲家ロッシーニのピアノ曲集です。
ロッシーニといえばオペラのイメージが強いですが、そのオペラの作曲を最後の作品『ウィリアム・テル』でやめる(まだ37歳の頃(!!))と、その後は声楽曲やピアノ曲などの、しかも小品だけを作曲していきます。
それらの作品は『老いのいたずら(あやまち)』と名付けられ、この曲集は第4巻にあたります。タイトルは風変わりですが、内容はまともで、演奏会や試験で取り上げてもおかしくない、しっかりしたピアノ作品です。
最大の特徴は全8曲のうち、変奏曲が3曲あることで、特にオードブルの2,4曲目がオススメです。この2曲は一般的な変奏曲とは少し異なり、主題(前半,後半)の後半だけが変奏されていくのです(前半も曲が進むにつれ、少し変わりますが…)。
他にレスピーギがオーケストラ用に編曲した叙情的なデザートの2曲目、楽しいオペラアリアをピアノソロにしたようなデザートの3曲目(実際に歌詞(?)が書き込まれています)、オペラ序曲のように次から次へいろいろなメロディが現れるオードブルの1曲目もオススメです。
残念ながら楽譜もCDも国内物が出ていませんが(CDはNAXOSからリリースされています)、今年メモリアルイヤーなので、是非聴いてほしい作品です。
2018.1.4 Vol.2
草津A・SQUARE店/ミュージックサロンA・SQUARE TOPページ