今、和楽器漫画が熱い!!
スタッフTKのオススメ 2018.7.15 Vol.11
草津A・SQUARE店/ミュージックサロンA・SQUARE
「のだめカンタービレ」や「ピアノの森」、「四月は君の嘘」など実写化、アニメ化されてヒットした音楽漫画。この漫画の一ジャンルは今も多くの雑誌で連載されています。今回はその中から和楽器を扱った作品を3つ紹介します。
・ましろのおと/羅川真里茂 月刊少年マガジン連載(講談社)
(主なキーワード:津軽三味線、家族との確執、プロ)
『赤ちゃんと僕』、『しゃにむにGO』など少女漫画を連載してきた作者が少年誌に舞台を移しての初連載作。もともと連載開始の4ヶ月前、2010年1月号に120ページもの読み切り作として掲載(それはTrack0として1巻に収載)。そして現在までに単行本は21巻まで出ています。現在はプロとしてやっていくには、他を犠牲にしていいのか?というシリアスな展開が続いています。
・この音とまれ/アミュー ジャンプSQ(スクエア)連載(集英社)
(主なキーワード:琴、部活動(目指せ全国!!、友情・努力・勝利)、親子の確執)
週刊少年ジャンプ系列の月刊誌にて2012年9月号より連載。とてもきれいな絵柄で楽器もとても細かく描かれています。この漫画は主人公が一人ではなく、色々な登場人物の目線で何度も読み返すことができます。また2017年3月に、この作品に登場する古典曲、そして(架空の)オリジナル曲を実際に作り上げ、筝曲部員がレコーディングしたという設定でCDが発売され(キングレコード KICC-1349 ¥2,700(税込み))、その年の第72回文化庁芸術祭賞のレコード部門 優秀賞、そして2018年第32回 日本ゴールドディスク大賞の純邦楽アルバム・オブ・イヤーを受賞しています。
単行本は現在19巻まで刊行、2019年4月よりTVアニメ放送が決定しています。
・なでしこドレミソラ/みやびあきの まんがタイムきららフォワード(芳文社)
(主なキーワード:津軽三味線、同好会、和楽器のアンサンブル)
いわゆる“きらら系”と呼ばれる可愛い女の子が沢山出てくるジャンルで(まんがタイムきらら本誌では以前「けいおん!」が連載されていました)、このフォワードは4コマ漫画はなく、ストーリー漫画オンリーの内容でちょっとマイナーなのか、あまり書店では見かけません。
今回紹介した3作品の中では一番新しく、2016年5月号より連載がスタート。また上記2作品と違い、主人公の女の子が和楽器初心者(ピアノを小さい頃習っていたので、楽譜は読める)から始まっています。
音の表現が独特で、和柄や花柄のタペストリーが宙を舞ってメロディを表現しています。
現在は津軽三味線、尺八、琴×2の4人で活動中で、単行本は全5巻、最終巻は2018年11月発売になりました(この原稿を書いている間に連載終了しました…)。
他にも音楽漫画はいろいろあるので、そのうち紹介したいと思います。
最後に私の一番好きな和楽器を使った曲を紹介します。
『DADDY MULK』(タイトー/ニンジャウォーリアーズ)ゲーム音楽です。
ZUNTATA LIVEの衝撃は今も忘れられません。
追記
邦楽の専門誌「邦楽ジャーナル」の2017年11月号にて特集が組まれています。今回取り上げた3作品の他、計8作品が紹介されています。(今回この雑誌が一番入手難しいかも)
2018.7.15 Vol.11
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