資料について
スタッフTKのオススメクラシック 2018.11.28 Vol.21
草津A・SQUARE店/ミュージックサロンA・SQUARE
ここまで20タイトル近く(まだホームページにアップしていないのも含めて)コラムを書いてきましたが、今回は文章作成に使用している資料について説明していきます。
まず楽譜ですが、これは私が昔からコツコツ買い集めているものを使用しています。原典版については私は一つに限定せず、複数の出版社のものを比べるというスタイルです。
音源については実家にあるCDやLP(プレイヤーが壊れたので最近は使ってないです)でチェックしています。コラムで取り上げた珍しい作品についても音源があるので、それらを基にして紹介しています(リスト/祝典カンタータの楽譜だけが入手できていません)。
そして紙媒体の資料ですが、これは現在発売されていないものを2つ使用しています。一つは音楽之友社が2000年頃まで毎年刊行していた『作曲家別 クラシックCD&LD/DVD総目録』で、作曲家のアルファベット順に編成の大きい作品(「レコード芸術」誌でのジャンル順)から指揮者、演奏団体、ソリスト、録音年(ステレオかモノラルか、デジタルかアナログか)、カップリング曲、CD番号 等が記載されている便利な資料です(私は1991年度版と1994年度版を所有しています)。
もう一つが、これも今は絶版になって図書館などにしか置いていないのですが、音楽之友社の名曲解説全集(図書館などに置いてあるのは補巻も含めて全29巻)で、私の所有しているのはかなり昔の全18巻セット、第1巻 交響曲編(上)の奥付は1962年(昭和37年)の発行、定価は460円(!!)となっています。内容は譜面も多く使われ、読みにくいということはないのですが、1950~60年代の音楽事情ですので、ストラヴィンスキーやショスタコーヴィチ、ヒンデミットやメシアンは、まだ存命でショスタコの交響曲は第11番が最新作となっています。
そして当時(1960年代)と今とで一番大きく違う点が、ドヴォルザークの交響曲です。今は「イギリス」が第8番、「新世界より」が第9番の全9曲ですが、1960年代までは全5曲、「イギリス」が第4番で「新世界より」が第5番と数えられていました(この全集の中で、ドヴォルザークの死後4曲が発見され、今後は全9曲になるということが書かれています)。
以上、これらの資料を用いて、これからもコラムを書き続けていきたいと思います。
2018.11.28 Vol.21
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