2020年はベートーヴェン(1770-1827)生誕250年の記念イヤー!!
スタッフTKのおすすめクラシック 2020.1.4 Vol.34
草津A・SQUARE店/ミュージックサロンA・SQUARE
今回は私の好きなベートーヴェン作品を紹介します。(その1)
・「君を思いて」による6つの変奏曲 ニ長調(ピアノ連弾曲) WoO.74
・ピアノソナタ第13番 変ホ長調 Op.27-1
・ヴァイオリンソナタ第9番 イ長調 Op.47「クロイツェル」
・ピアノ、ヴァイオリン、チェロのための三重協奏曲 ハ長調 Op.56
・交響曲第4番 変ロ長調 Op.60
・ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.61
・チェロソナタ第3番 イ長調 Op.69
・ピアノ三重奏曲第5番 ニ長調 Op.70-1「幽霊」
・レオノーレ序曲第3番 Op.72a
・ピアノソナタ第26番 変ホ長調 Op.81a「告別」
・エグモント序曲 Op.84
・交響曲第8番 ヘ長調 Op.93
・ヴァイオリンソナタ第10番 ト長調 Op.96
・ピアノ三重奏曲第7番 変ロ長調 Op.97「大公」
・ピアノソナタ第28番 イ長調 Op.101
・ピアノソナタ第31番 変イ長調 Op.110
以上16曲です。もちろん他にも有名な曲やオススメしたい曲は沢山ありますが、ここでは名曲の“次”に聴いてほしい作品を中心に選んでみました。
この曲順ですが、作品番号順に並んでいます(この曲順を見るだけで新たな発見がありますね)。作曲時期が前後しているものがあるかもしれませんが、今回挙げた曲はどれも中期以降の作品です。それではそれぞれの曲について簡単な説明していきます。
まず最初の連弾曲はWoOつまり作品番号のない作品ですが1805年に最初の出版がされています。主題はとても愛らしくSECONDパートにもメロディーと歌詞(作詞はゲーテ)が書かれているので、歌曲として歌うことができます。変奏はどれも変化に富んでいますが、技術的に難しい箇所はほとんどありません。次にピアノソナタ第13番ですが、この曲は私が一番最初に聴いたベートーヴェンのピアノソナタです。当時の記憶が少し曖昧ですが、おそらくラジオ(NHK-FM)で作品27の2曲を続けて演奏していたと思います(もう一つの超有名曲 第14番「月光」はあまり印象に残らなかった)。第13番は第1楽章の突然テンポが速くなるアレグロから一気に引き込まれました。
ヴァイオリンソナタの名曲クロイツェル・ソナタはゴキゲンな第3楽章がお気に入りです。チェロ協奏曲を一曲も残さなかったベートーヴェンの三重協奏曲はあまり演奏されませんが、チェロが活躍する佳品でポロネーズのリズムによる第3楽章がオススメです。この曲にはピアノがリヒテル、ヴァイオリンがオイストラフ、チェロがロストロポーヴィチというソ連の3巨匠にベルリンフィル、指揮がカラヤンという超豪華な顔合わせのCDがあります。「英雄(第3番)」と「運命(第5番)」に挟まれた交響曲第4番は、とにかくカルロス・クライバーのライブ音源を聴いて下さい。
ヴァイオリン協奏曲は私の中では古今の数ある協奏曲で一番感動的な終わり方をする曲だと思っています(次点はドボコン)。チェロソナタ第3番は『ベートーヴェンの作品で一番好きな曲は?』と聞かれたら、迷わずにこの曲を選びます。冒頭の独奏チェロから一気に引き込まれます。タイトルと内容のギャップが激しいピアノ三重奏曲「幽霊」は第2楽章が、それっぽい音楽ですが、知らずに第1楽章から聴くと、死人も生き返るほどの元気ありあまる音楽にびっくりするでしょう。(残り8曲は その2につづく)
2020.1.4 Vol.34
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