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草津A・SQUARE店/ミュージックサロンA・SQUARE

  • 滋賀県
  • 〒525-0025 滋賀県草津市西渋川1-23-23 A-SQUARE SARA南館 2F
  • 077-561-6570
  •  10:00~21:00

お知らせ詳細

私の好きなベートーヴェン作品(その2)

スタッフTKのおすすめクラシック 2020.1.21 Vol.35

草津A・SQUARE店/ミュージックサロンA・SQUARE

 前回の続き、後半8曲の紹介です。
・レオノーレ序曲第3番 Op.72a
・ピアノソナタ第26番 変ホ長調 Op.81a「告別」
・エグモント序曲 Op.84
・交響曲第8番 ヘ長調 Op.93
・ヴァイオリンソナタ第10番 ト長調 Op.96
・ピアノ三重奏曲第7番 変ロ長調 Op.97「大公」
・ピアノソナタ第28番 イ長調 Op.101
・ピアノソナタ第31番 変イ長調 Op.110

 まず、レオノーレ序曲第3番とエグモント序曲。この2つの管弦楽曲は、ベートーヴェンの『運命』に代表される「闘争から勝利へ」というテーマを10~15分程の長さにまとめた作品です。「告別」ソナタはベートーヴェン自身に起こったある出来事を音楽で表現した、とても喜びに満ち溢れた曲です(真のタイトルは「告別、不在そして再会」)。
 交響曲第8番は4つの楽章すべてが長調のリズミカルで楽しい作品です。また第1楽章が序奏なしで、いきなりテーマから始まる交響曲は第8番だけです。ヘルマン・シェルヘンという指揮者の晩年の凄まじいライブ録音を一度聴いて下さい(うなり声が聞こえます)。クロイツェルソナタから9年後、1812年に作曲された最後のヴァイオリンソナタ第10番は、激しさとは無縁な、穏やかで落ち着いた作品です。
 ベートーヴェン最大の理解者、パトロンであり、作曲とピアノの弟子でもあり、そして友人でもあったルドルフ大公、彼に捧げられた「大公トリオ」は堂々とした室内楽曲です。このルドルフ大公には他に上記の告別ソナタ、ピアノ協奏曲第4番、第5番「皇帝」、ピアノソナタ第29番「ハンマークラヴィーア」、そして大作「ミサ・ソレムニス」などが献呈されています。
 最後は後期ピアノソナタから2曲、どちらも終楽章にフーガが使われていますが、そのスタイルは対称的です。第28番は終楽章の直前、第1楽章のメロディーが再現されますが、ベートーヴェンの作品で前の楽章の旋律が再び使われる曲は実はあまりありません(ピアノソナタでは他に第13番、有名な曲では運命や第九の第4楽章など)。第28番の終楽章はソナタ形式なのですが、その展開部がまるごとフーガになっていて、リズミカルなフーガが最高潮に達した所で再現部になだれ込んでいきます。
 第31番のソナタは、とても爽やかで清々しい第1楽章、せわしい雰囲気の第2楽章(この楽章は以前 乃木坂46のメンバーが出演していたアイスクリームのCMのBGMに使われていました)、そして嘆きの歌とフーガを交互に奏する終楽章。2回目のフーガから圧巻のコーダで曲を締めくくります。
 そして追加でもう1曲、1809年頃に作曲された、モーツァルト/ピアノ協奏曲第20番 ニ短調 KV.466のカデンツァ(特に第1楽章)もオススメです。
 今回紹介した作品はほとんどが明るく楽しい、ある意味健康的な作品です。またタイトルが付いている曲は少ししか紹介してませんが、タイトルがあるから有名で聴きやすい、タイトルがないから聴きにくい(とっつきにくい)ということはないので(のだめカンタービレでメジャーになった交響曲第7番が、いい例)、生誕250年という記念の今年、いろいろなベートーヴェンの楽曲を聴いて下さい。
2020.1.21 Vol.35