15年以上前から、5年ほど前まで。
将棋界で最も権威あるタイトル・名人の称号は、
羽生善治と森内俊之の二人しか名乗っていませんでした。
単純に片方が名人位の時に、片方が勝ち抜いて挑戦する。
他の棋士が勝ち抜いてきても、名人位を奪取されることは無い。
小学生時代からライバル関係にあった二人が、
将棋界の頂点でしのぎを削っている状態でした。
時は流れ現代。
分厚い羽生世代を、ただ一人で切り崩そうと奮闘している4人目の中学生棋士、
渡辺明の活躍。
AI将棋に対する、人類の敗北。
そして史上最年少にして、5人目の中学生棋士の誕生。
まさに現在の将棋界は、群雄割拠の戦国時代となっています。
特に人工知能VS人類から、5人目の中学生棋士・藤井聡太の登場までの流れにより、
巻き起こった将棋ブーム。
一人の将棋ファンとして、乗っからないわけにはいきません!!
そしてJEUGIAアルプラザ堅田センターに将棋講座の開設を…!!
という事で、ただの将棋ファンがつらつらと、現代のトップ棋士5名を、
紹介したいと思います。
尚、棋士の先生方は段位及び称号は略させていただきます。
今回は現在の棋士のレーティングTOP5をご紹介します。
もちろん、個人の感想の範囲で、です。
①藤井聡太
早速出ました、今回のブームの中心です。
色々な角度からメディアで紹介されていますので、
ある意味紹介する事が少ない棋士です。
棋風は、その局面に存在する変化をただひたすら、読み抜く。
そのずば抜けた集中力で、素早く緻密にすべて読み切る。
単純に読みが深いから強いという、攻略方法不明な棋士です。
②永瀬拓矢
軍曹と呼ばれている、若手有望株…
すいません、正直になります。
現在レーティング2位のタイトルホルダーですが、
観戦する機会に恵まれず、あまり棋譜を目にしたことも無いので、
よくわかりません…
千日手とバナナが大好きという噂は聞いたことがあるのですが、
また勉強しておきます。
③渡辺明
初代永世竜王資格保持者です。
肩書がカッコいいです。
見た目がある漫画のキャラクターに似ていることから、
昔は「魔太郎」とよばれていました。
しかし先述した「竜王」の称号を保持し続けていたため、
そのイメージが強くなった結果、「魔王」と呼ばれる時期もありました。
その棋風は、徹底的な合理主義と隙の無さが特徴です。
また強靭なメンタルの持ち主でもあります。
7番勝負で3連敗したにも関わらず、帰りの電車で漫画を読みながら爆笑したり、
そのまま将棋界初の3連敗から4連勝で7番勝負を制したり。
あるいはまだ人類とAIの本格的な戦いが始まる前に、
勝っても得るものは少なく、負ければプロの権威を失墜させてしまう状況で、
AIと対戦し勝利しています。
④豊島将之
将棋界に、AIを利用した局面の研究による、新しい風を吹かせた棋士です。
※他にもいらっしゃいますが…
序盤研究や形成判断にAIを利用した研究を行い、対局では既に想定された局面を
ノータイムで突き進んでいく。
そして難解な局面では序盤にノータイムで指した分だけしっかり時間をかけて読み、
確実にリードを広げて勝つ。
負けた相手が「何が悪かったのか、分からない」という気分にさせる、
そんな棋風です。
⑤羽生善治
将棋界のレジェンドです。
毎年衰えたと言われ続けて約20年。
50歳になっても未だTOP5に入っています。
通算タイトル獲得99期で、現在行われている竜王戦7番勝負を制すれば、
見事100期達成となります。
3冠王を33年続けてやっと99期ですから、わけわかりません。
さて問題の棋風ですが…
日曜の某テレビトーナメントでの棋士紹介では一時期、
次のように紹介されていました。
「序盤、中盤、終盤、全てにおいて隙が無く、どのような戦形も指しこなす、
オールラウンダーです。」
紹介がもう強いですね。
個人的には盤面全体を利用して複雑化させた局面を作り、
曲線的な指し手や気付きにくい手順で、相手に難問を投げかける。
このような展開で、特に強さが出る棋風の印象です。
棋は対話なりと言いますが、この方は一方的に問い続けている感じですね。
レーティングTOP5だけでこれだけの個性ある棋士が溢れていますが、
現役の棋士はおよそ170名ほどいます。
今回の将棋ブームがちょっと気になる皆様も、
良ければこれを機に、観戦からスタートしてみてはいかがでしょうか?
そしてあわよくば、JEUGIAアルプラザ堅田センターに将棋講座を…
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