【スタッフブログ2448】本日のみずもり
その2448 30年前の記憶の断片
あの日から今日で30年だそうですよ。
先ずは黙祷。
こんにちは、巨人でs…みずもりです。
How's it going?
あの日。
そうです。
未だに忘れることの出来ない日。
30年前の今日。
それまで体験したことのないことを、経験しました。
※以下、震災の内容を含みます。
苦手な方は、お手数ですが本日ここでページをそっ閉じしてください。
30年前の1995年1月17日。
当時巨人は、大学を卒業して2年目になろうかというペーペーの社会人で、大阪市内におりました。
場所は生野区。
なかなかに特色のある地域の中の。
なんか昭和のアニメやドラマに出てきそうな、大阪の下町感溢れる町の一角。
こじんまりした新築のワンルームマンションに住んでおりました。
そこは、当時勤めていた会社が社宅として借り上げたマンションで、他にも同期や後輩の女子社員も何人も入居しており、それこそお醤油やサラダ油を貸し借りしたり、休みの日にはみんなでご飯持ち寄って一緒に食べたりしました。
当時のことは、これまた色々と愉快な話が沢山あるのですが、それはまた別の機会に。
んで、普段はマンションから徒歩5分ほどの距離にある駅から地下鉄で、堺筋本町にある会社まで通っておりました。
確か乗り換え一回で20分ほどだったかな。
なので、普段は朝ごはんより睡眠を優先していた巨人。←昔から朝が弱い
その日も当然ながら爆睡しておりました。
…………が。
何故か不思議なことに。
5:30頃に目が覚めたんです。
本当に今でも理由は全く分かりませんが、ほんとにふと。
目が覚めた。
で、枕元の時計を確認して
「もうひと眠りできるな」
と思って、再度お布団にもぐった時。
ゴゴゴゴゴゴゴ………
という、微弱な揺れを伴った、聞いたことのない重くて鈍くて低い音が下の方から聞こえてきて。
それが人生で初めて聞く『地鳴り』だと認識した次の瞬間。
ドン!!!と一瞬突き上げるような大きな揺れ。
続いてグラグラと横に大きく揺れだし、建物全体が軋む音とともに、部屋の中で複数の何かが落ちる音。
他の部屋からは、食器が割れたり、家電が倒れたりする音や悲鳴も聞こえて。
巨人はとにかく揺れが治まるまでは己の身を守ろうと、お布団を頭から被ったまま、身を丸くしておりました。
どのくらい揺れていたのか、体感としてはとても長く感じたのですが、その辺は覚えていません。
とにかく。
「今までに体感したことのない大きな地震が起きた」
という認識しかなかったので、まずは情報を得ようとテレビをつけると、ニュースの速報ではこれまた見たことない震度が出ていました。
(ちなみに当時はネットは誰もが気軽に扱えるものではなかったですし、携帯電話の普及率もまだまだ低かった時代でした)
そこからはもう。
次から次に入る情報や映像は、にわかには信じられないようなものばかり。
神戸周辺が震源であること。
関西の広範囲で被害が出ていること。
神戸市内が特に被害が甚大であること。
そしてふと我に返った巨人。
ワゴンから落ちたトースターやコーヒーメーカー等を、一旦部屋の隅にまとめまして。
着替えて簡単に身支度して、とりあえず会社に行こうと思いました。
が。
つけっぱなしのテレビニュースで、地下鉄やJRや私鉄といった電車網が全線全区域止まっていることを知り。
やむなく自転車で向かうことにしました。
そこで目にしたのが、一定方向に折れ曲がって倒れ、今にも崩れ落ちそうになっている阪神高速道路。
あれは衝撃でした。
色んなところから鳴り響く救急車や消防車のサイレンの音。
信号機が停電で動かない箇所では、交差点で交通整理をする警察官の方々。
軒並みガラスが割れていたり、看板が崩れ落ちているお店。
道路もなんかボコボコと隆起しているところもあって。
映画かドラマの中でしか見たことのないような光景が、今自分の目の前に広がっていて、更にその風景の中に自分がいるという、現実と非現実が相対するシュールさ。
それは鮮明に覚えています。
そこからの数日間は、無我夢中でした。
とにかく一瞬で街が崩壊する恐怖と、どうしても抗うことが出来ない自然への驚異と畏怖を実感した数日間でした。
そのあとも本当に本当に色々あったのですが。
書き綴ると何万字とかいきそうなので、今回はこの辺にしておきます。
また何かの機会ありましたら、書き連ねることもあるかもしれません。
余談ですが。
あの日、通勤途中で見た中央大通り。
自転車やスクーターに乗ったスーツ姿のお姉さんやサラリーマンとおぼしき方々のお姿は、まるでどこかのアジアの国の通勤風景のようで。
それがまた輪をかけて現状のシュールさを後押ししていたように思っています。
あんな光景、あの日以来見たことないからなぁ。
ということで。
それではまた次回もよろしくです。
へるいぇい。
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