ギターボーカルやキーボードボーカル、それにドラムボーカルと、
楽器と歌を両立させることは多々あります。
しかし、とあるフランスのバンドが、
1曲の中でサックスボーカルをしていたのを見たときは、
さすがに無理やろと思いました。
もりぞーです。
今日ご紹介するのは、ちょっと変わった編成のメタルバンドです。
ロックの定義を覆す編成です。
①アポカリプティカ
フィンランド出身のバンドです。
世界陸上のヘルシンキ大会では、オープニングアクトも務めました。
シベリウス音楽院の学生の出会いによって生まれたこのバンド。
それでは肝心の編成を見ていきましょう。
エイッカ・トッピネン…チェロ
パーヴォ・ロトヨネン…チェロ
ペルットゥ・キヴィラークソ…チェロ
ミッコ・シレン…ドラムorコントラバス
はい、偏りすぎです。
でも、ルックスもサウンドもめちゃくちゃメタルです。
ちなみにゲストミュージシャンとして、布袋 寅泰さんが参加した事もあります。
②ヴァン カント
2年ほど前に惜しまれながらも、ボーカルが脱退してしまいましたが…
このバンドなら大丈夫です。
なぜなら編成が、
ハーゲン・ヒルシュマン…ボーカル
インガ・シャーフ…ボーカル
インゴスター・ジンガー…ボーカル
ロス・トンプソン…ボーカル
ジャン・モリッツ…ボーカル
ステファン・シュミット…ボーカル
バスティアン・エーミッヒ…ドラム
だからです。
アカペラメタルとかエコメタルと呼ばれています。
正直、編成は色物バンドですが、とても上手いので悔しくなります。
ちなみに最初はドラムもボイスパーカッションだったそうですが、
メタル感がまったく出なかったので、ドラムは楽器になったそうです。
③ディサルモニア・ムンディ
このバンドは、先の2バンドと違う方向に偏っています。
早速編成を見ていきましょう。
クラウディオ・ラヴィナール…ボーカル
エットレ・リゴッティ…ボーカル
エットレ・リゴッティ…ギター
エットレ・リゴッティ…キーボード
エットレ・リゴッティ…ベース
エットレ・リゴッティ…ドラム
ひとりで担当楽器多すぎです。
マルチプレイヤーってレベルじゃない。
ライブ演奏は、サポートなしでは当然不可能です。
なおエットレ・リゴッティは、ミキシングエンジニアから、
プロデューサーまで務めています。
もはやもう一人のボーカルの存在意義が危ぶまれています。
もっと言えば、スタジオのオーナーであり、レコード会社の経営者でもあります。
典型的な「もうあいつ一人でいいんじゃないかな…」ですね。
余談ですがエットレ・リゴッティは【プリンセスジブリ】という、
スタジオジブリの曲をメタルアレンジしたアルバムの、
プロデューサーや演奏も手掛けています。
スタジオジブリの風景が、上質なメロディックデスメタルで表現されている、名盤です。
そして安心してください。
こちら、スタジオジブリからオフィシャルの許可をもらっているそうです。
ひとつの楽器を極めても、マルチプレーヤーの道に進んでも、
いつかメタルで再会出来る。
そんな気持ちになれたでしょうか?
それでは本日はここまでとさせていただきます。
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