Stageの黒川です。私が愛してやまないギター、Gibson SGについて語りたいと思います。
1961年に登場したSGはこれまでにない演奏性とデザインで人気を博し、それ以来一度も廃番にならず売れ続けているモデルなのですが、名器Les Paulをデザインしたレス・ポール氏に「こんなデザイン認めない」と突っぱねられるところからその歴史はスタートしています。
しかもサウンドや演奏性に関して「サスティーンが短い」だとか、ボディバランスが悪く「ヘッド落ち」するだとか、「低音にパワーがない」だとか、「クワガタみたいでかっこ悪い」だとか罵倒されることの多いギターなのです……残念ながらその通りだと思います。
しかし、黒川からしてみればサスティーンが短いのは「サウンドの歯切れのよさ」に繋がっていますし、ヘッド落ちに関してはもう長いことSGだけを演奏してきたので、逆に「ヘッド落ちしないギターは使いづらい」ですし、低音にパワーがない代わりに「中音域はゴキゲンだぞ」と、それにAC/DCのギタリスト・アンガスヤングも「ちっちゃい悪魔みたいでかっこいい」と言っていたんだぞ!と主張したいのです。
…と、散々なギターのように書いていますが、実際にはアンガス・ヤング、トニー・アイオミ、エリック・クラプトンなど、多くのギタリストに愛され、数々の伝説を残してきたギターでもあります。すこし問題がある子のほうがかえって愛しくなる、ギターもそんな側面がある楽器なのかもしれませんね。
皆さんも愛してやまない楽器やアーティストがあると思います、そんな彼らの「駄目な部分」まで愛して、より愛を深めて参りましょう!
(三条本店Stageスタッフ黒川)