ハーモニカは、誰もが一度は吹いたことのある楽器です。いつでも手軽に楽しめるハーモニカには3タイプあって、なかなか奥深いものです。
クロマチック・ハーモニカ、又はスライド式ハーモニカとも呼ばれ、通常では ピアノの白鍵と同じ音、ボタンを押すと半音高い(ピアノの黒鍵)音がでます。
この操作によって何調の曲でも吹けます。
すべての音階がスライドレバー(●右側)により、半音シャープ(#)やフラット(♭)の音が出せます。1オクターブを完全な12音階として演奏ができ、4穴毎で1オクターブが構成され、低音から高音までこの配列が連続されています。
クラシック、ジャズ、ポピュラーなど、あらゆるジャンルの曲を演奏出来ます。
呼吸法と口の形によって、メロディーの微妙な表現と変化に富んだ音色が出せる楽しいハーモニカです。
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トミー・ライリー/ラリー・アドラー/トゥーツ・シルマンス/スティービー・ワンダーなど |
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●1段目 : 穴番号 (ハーモニカプレートに刻印されている数字) ●2段目 :スライドレバーを押さないノーマルな状態の音(左が吹き音、右が吸い音) ●3段目 :スライドレバーを押した時の音列(※注:ミ#はファ、シ#はド) 音の並びは上記の通りですが、ハーモニカの音列でピアノやキーボードと大きく違う点は1オクターブ(ドからド)が1つのグループとして、次にまたドから始まる1オクターブ(ドからド)があるということです。つまり、ドが2つ隣り合わせにあるという訳です。(例えば4番のド5番のド) 基本的には右側のド(1・5・9)を吹きます。(※例外あり) |
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あまり力を必要としないでも音が出るようになるはずです。 |
吹口が10個あり、1個の穴で2つの音が出せます。それぞれを吹き吸いすることで、20の音階(2番の吸音と3番の吸音は同じ)の音が出ますが、半音は出ません。
つまり、ピアノの白鍵の部分だけのハーモニカと思ってください。ただし、この機能によりテクニックやポジションで素晴らしいサウンドを作り出す事ができます。
12種類の調子(=Key)があり、全てそろえると全ての調子の曲に対応できます。
基本的には全音階しか出せず、しかも全音階の全ての音が出せるのは、3オクターブ中の1オクターブ。 ブルースハープという名前は、本来独(=ドイツ)ホーナー社の商標で、一般名称としては十穴ハーモニカ(日)、テンホールズ(=アメリカ)と呼びます。
G、A♭、A、B♭、B、C、D♭、D、E♭、E、F、F♯
※左から音程の低い順序に並べました。
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長渕 剛/ゆず/山崎まさよし/吉田拓郎/松田幸一/リー・オスカー/ボブ・ディラン/ブルースブラザーズ/ビートルズなど |
複音ハーモニカは、別名『トレモロ・ハーモニカ』とも呼ばれ、吹いたときに「トゥロロロ・・・」というトレモロ(=細かい音の振動)がついて聞こえるのが特徴です。
吹き口が上下2列に並んでいて、上下同時に吹き、上も下も同じ音が出ます。
複音ハーモニカには、メジャー・マイナーあわせて24種類の調子があります。
曲によって使い分けるわけですが、1本では半音が出ない為、曲によって2本、又はそれ以上のハーモニカを持って吹きます。
D調の物が1番低く、C#調が一番高くなっています。
■24調子もあるので、最初はどれを購入したらいいのかと迷ってしまいますが、C調か、A調から始めるのが一般的です。半音も含めてA調とA#調(又は、C調+C#調)があればいろんな曲が吹けます。