メロディーを味わう、手軽に伴奏する・・・クラシックやポップス、ジャズとジャンルを問わず楽曲に溶け込みながらも、存在感の際立つ楽器です。
■アコーディオンについて
中国の笙(cheng)がヨーロッパに伝わって、リード楽器(アコーディオン・オルガン・ハーモニカ等)が生まれたそうです。自由に振動するリード(=フリーリード)が取り入れられ、「アコーディオン」が生まれました。
<1829年>
『アコーディオン』と呼ばれる楽器をはじめて作ったのは、ウイーンのダミアンと云う人。
旋律部のボタンも少なく、伴奏部も主和音と属和音の二種類しかないシンプルなものでした。
<1830年~>
『コンサーティナー』は、1830年代に入るとイギリス、ドイツ、フランスで同時発生的に誕生しました。最初は2つのバケツをジャバラでつなげて製作されたこともあったようです。素朴で澄んだシングルトーンの音色は、150年以上もそのまま作られ続け、ほぼ原型のまま現在に至っています。
<1909年>
イタリア人ピエトロディロ(Pietro Deiro)によって、ピアノ鍵盤付きに改良されたアコーディオンは、その後60年の間に、今のような味わい深い豊かな音色・音程を表現できる楽器になりました。
■音の出る仕組み
アコーディオンは『リード』を鳴らして発音させます。
ハーモニカ、リードオルガンと同じリードが、一音につき、一枚ないし四枚(押し引きでその倍)使われるのです。(※ただし、アコーディオンではスチールリードが使用されています。
例えば・・・
■独奏用アコーディオン■
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12~80ベースでは、二枚~三枚(一音につき)、120ベースクラスでは三枚~四枚、高級品には五枚のものもあります。
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■合奏用アコーディオン■
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右手旋律部には、一音につき二枚の同音に調律されたリードが使われています。
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ボタンは、ベースとコードがセットになって並んでいます。
コードボタンは押すと和音が出るので、マイナー、セブンス思いのままです。 |