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OUR FAVORITE GEAR第5回

突撃!隣のバンドマン

草津A・SQUARE店/ミュージックサロンA・SQUARE

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第5回 山崎祐輝(Hunchback Vo,G)


メロディーを大事にしつつも、根底には男っぽい骨太なロックを感じさせる3ピースバンド、Hunchback。アグレッシブだが安定感のあるライブで滋賀、京都を中心に活動中。前回の弊社イベント、MUSIC DISCOVERY 2ND STAGEで優勝を勝ち取った実力派バンドです。
OUR FAVORITE GEAR第5回はそのHunchbackのヴォーカル、ギターを担当する山崎祐輝さんの登場です。

まずは使用ギターの紹介から。


FENDER USA ERIC CLAPTON SIGNATURE。ブラッキーですね。製造年はわからないんですが、2000年以前のレースセンサー・ピックアップが付いてるやつです。2000年以降のクラプトン・モデルはピックアップが変わるので。このレースセンサーが付いてるやつがどうしても欲しくて探し回りました」


レースセンサー・ピックアップは低ノイズがウリのピックアップ。このクラプトン・モデルに搭載されて一躍有名に。ポールピースの無い見た目も特徴的。


「改造は特にしてないです。元々クラプトン・モデルがストラトを改造してるようなもんですしね。とくにこれに内蔵されているMIDブースターはめちゃくちゃ重宝しますね。ほんと良く使います。ギターソロの時とか12フレットより上の音はそのままだとどうやっても音が薄くなるんですけど、うまいこと分厚く温かみのある音にしてくれます。Hunchbackはベース、ドラムがグイグイ来る感じなんですけど、それにも音負けしませんね」


このMIDブースターは一番下のノブでブースト具合をコントロールできる。ちなみに真ん中のノブはTBXコントロールで、こちらは目盛5の位置を通常のトーン・フルとし、そこを基準にハイカット、ローカットをコントロールできる。


「TBXは基本真ん中であんまりいじらないですけどソロの時はミッドブースターは全開に。ボリュームもけっこういじります。曲間で歪みをコントロールする時ですね」


アンプはライブハウスのものを使用するが必ずRoland JC-120を選ぶという。


「歌モノの曲とかではクリーントーンが大事なので絶対JCですね。チャンネルは2を使います。ブライトはオフ、ディストーションもオフ、トレブル、ミドル、ベースは10時くらいに合わせてます」


イコライザー部分も絞り気味だが、これも極力歪まないようにする音作りの結果とのこと。細かな音色はエフェクターで作るためなるべくアンプの癖が出ないように設定する。


エフェクターはFULLTONE OCDFULLTONE FULLDRIVE2DEGITECH CROSSROAD STRYMON BLUE SKYを使用。


OCDは強めの歪みの時。これは一番使ってます。FULL DRIVE2はクランチぐらいの歪み用で。バラードの曲で使います。ピッキングのニュアンスで歪みの調整が効くからバラードとかでも重宝します。歪みはこの2つを曲によって使い分けてます」


「ほんで、ギターソロの時とかはブースターとしてクラプトン・シグネチャーモデルのCROSSROADをを踏みますね」


こちらは一見オーバードライブ風だが、7つのクラプトンの音をモデリングしたシミュレーター的なエフェクター。


「レイラの時の音でソロを弾いてます(笑)レベルはだいぶ上げてますね。極端なくらい上げないとギターソロの時にバンド全体の音が薄くなっちゃうんで。弦1本で6本分の音が鳴ってるようなイメージでセッティングしてますね。ギターソロはそれプラスでギターのミッドブーストも上げます」


STRYMON BLUE SKYこちらはリバーブ。


「リバーブは常にオンになってます。めちゃいいリバーブなんですよこれ!JCのリバーブと比べても響きが全然違うんですよ!饒舌なリバーブですね」


「あとはクリーントーンでブースターを使うときはFULLDRIVE2のブーストを使います。CROSSROADではどうしても音が荒くなってしまうので」


弦はアーニーボールスーパースリンキー。ピックはオニギリでもティアドロップでもどっちでもいいが硬さは0.80にこだわる。


「形はどっちも良し!でも厚さはこだわりますね。厚すぎたらコードが映えへんし、柔らかすぎたら単音が弾けへんし・・・。なので0.80が丁度いいですね。メーカーにもこだわりません」


「ケーブルはVOXカールコード。楽器屋さんの福袋に入ってたやつです(笑)。これをギターからエフェクターに。パッチケーブルベルデン、エフェクターからアンプもベルデンです」


影響を受けたプレイヤーとしてはエリック・クラプトン、CHAR、斉藤和義を挙げる。ギタリストでありつつボーカリストでもあるプレイヤーを挙げているのが興味深い。


「ルーツにブルースがありますね。ブルージーな雰囲気のあるギタリストが好きです。」


なおボーカルとして影響を受けたのはMr.Children、GRAY、藍坊主とのこと。


今後使ってみたい機材もやはりギターボーカルらしさが出ている。


「ディレイを探してます。ブースターとしてチューブスクリーマーも試してみたいですね。ギターはバラードの時とかにギブソンのフルアコとか使ったらお洒落かなぁ・・・憧れですね。あとはスイッチャー!曲間で歌いながらたくさんのペダルを踏むのはなかなか大変なのでスイッチングシステムでまとめたいです」


「3ピースでわりと歌モノなので、歌が映えるようなギターにするには?を追求した結果が今の機材ですかねぇ。バンドとしての完成度を上げるためのコレ!ですね。やっぱり音が薄くなるのを極力避ける方向で考えます。ギターソロはわりと単音で弾きたがりなんで(笑)。サビが終わってソロに入るときせっかく曲が盛り上がってきたのに音が薄っぺらくて盛り下がったら嫌じゃないですか。なので音質もそうですが、ソロの頭は復弦で弾いたりとかフレーズも工夫してます。そこらへんに工夫しがいがあるのも3ピースの醍醐味ですね」


そんな山崎さんにとってギターとは?


「そうですね・・・、ギターとは・・・体の一部ですね。最近はやっと自分の気持ちのニュアンスをギターで表現できるようになってきたと思います。ギターソロとかは歌を歌うように自然な感覚でフレーズが出てくるようになりました。自分の器官の一つ。これが無くなったら終わりですね。僕、趣味もこれしかないんですよ!そういう意味でもこれが無くなったら人間としても終わりですね(笑)」



山崎祐輝ツイッター
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3/29
野洲BARI-HARI