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スタッフが語る 深く険しいピック選び

“バランスが良すぎると何か物足りない” 小川達也 著

草津A・SQUARE店/ミュージックサロンA・SQUARE

"ギターを弾くときの演奏性やサウンドに意外と関わってくるのがピック。モノとしては小さなものですが弾き手を大いに悩ますシロモノでございます。何を隠そう私自身20数年ギターを触っているというのに、未だに「コレ」という1枚が決められずにいる始末。ピック選びの道は深く険しいのです。

一口にピックと言いましてもその種類は数知れず、形・素材ともに様々なモノがございますが、もっとも一般的なのはオニギリ型とティアドロップ型でセルロイド等プラスチック製のモノです。初心者の方はこのどちらかの形を選んでいただくと間違いは無いと思います。
いろいろな意見はあるでしょうが、私が初心者の方にお勧めするなら「オニギリ型で柔らかめ」です。オニギリ型はやや大きめなので握りやすく、なおかつ3つの角が均等なので指と指の間でピックが回転しても角を弦に合わせやすいからです。
また、初めてギターを弾く方はピッキング(ピックで弦をはじくこと)に力が入りすぎている、もしくは力が弱すぎることが多いので、弦に当たると少ししなるくらいの柔らさのピックを使い、力の入りすぎてないピッキング、柔らかいピックでもしっかりとコシのある音を出せるピッキングを体得することが上達につながると思います。

そのほかには小さめのジャズ型というものもあり、こちらはその名の通りジャズ系のプレイヤーや、音楽的にはジャズと正反対かと思われるハードロック・ヘヴィーメタル系のプレイヤーに愛好者が多いです。所謂速弾きと言われるような速いフレーズにはジャズ型のような小さくて硬いピックが向いてます。ただ小さすぎて振りの大きなコードストロークには向いてません。
コードストロークが主体のクラシックなパンクロック系のプレイヤーはオニギリ型愛好家が多いです。ピックのサイズが大きめなので握りやすく安定感があり、コードストロークに向いてます。硬さはミディアムかヘヴィーですね。パワフルなコードプレイをするならこれです。しかし如何せん大きいので小回りが利かない。速いフレーズを弾くにはやや不適合です。
ほなティアドロップ型はどうなのよ?といいますとこれはバランスが良いです。「涙の雫型」なんていう名前もお洒落。ジャズ、ポップス、パンク、ハードロック・ヘヴィーメタルと、ジャンルを問わず愛好家も多いです。弱点はほぼ無しといってもいいのですが、おかしなもので何事もバランスが良すぎると何か物足りない気がしてくるのが人の性。ティアドロップ型も使っているうちに「おれにはもっとふさわしいピックがあるのではないか?」と迷いが生じてくるのです。迷いがあるといいプレイはできません。そしてついついほかの形に持ち替えてしまうのです。

さて、今回のテーマは『ピックの選び方』です。ここまで読んでいただいて大変申し上げにくいのですが、結論は「実際にいろいろ試してみてしっくりくるのを使ってみなければ分からない」ということですかね・・・。ただ、100円前後で音や演奏性が確実に変わってくるのでいろいろ試さない手はないと思います。あとピックを選ぶときに意外と重要なのは「どこでも売ってるようなものを選ぶ」ということですね。どこの楽器屋さんでも売ってるようなものだとライブで遠征するような時でも安心です。何かの参考になれば幸いです。