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草津A・SQUARE店/ミュージックサロンA・SQUARE

  • 滋賀県
  • 〒525-0025 滋賀県草津市西渋川1-23-23 A-SQUARE SARA南館 2F
  • 077-561-6570
  •  10:00~21:00

お知らせ一覧

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草津A・SQUARE店/ミュージックサロンA・SQUARE

 こちらはドヴォルザーク(1841-1904)のピアノ小品集です。ドヴォルザークのピアノ作品と言えば連弾曲のスラヴ舞曲集が有名ですが、原曲よりもオーケストラ編曲版の方がよく演奏されています。またピアノ協奏曲は1曲だけありますが、有名なチェロ協奏曲と比べると演奏される機会はほとんどありません。なぜかリヒテルとカルロス・クライバーの名演奏家による録音が残されています。
 さてこの「詩的な音画」ですが、作曲は1889年、交響曲第8番「イギリス」よりも少し前、アメリカに渡る前の作品です。曲目は、
 1.夜道を通って 2.戯れに 3.古城にて 4.春の歌 5.農民のバラード
 6.思い出 7.フリアント舞曲 8.家の守り神たちの踊り 9.セレナーデ
 10.バッカナール 11.楽しい語らいの場で 12.鎮魂碑のそばで 13.スヴァター・ホラにて の全部で13曲。西洋では「13」は不吉な数字ですが、ドヴォルザークは『歌曲にも13曲からなる曲集があるから』と特に気にしてなかったそうです。曲は難易度の高い曲はあまりなく、かといって気軽に弾ける曲も少なくて、しっかりと1曲1曲取り組んでレパートリーにしていける曲がほとんどです。
 オススメはドヴォルザークの無言歌という表現がピッタリの第4曲「春の歌」(ちょっと難易度は高めです)、高音域でのキラキラした響きがかわいらしい第8曲「家の守り神たちの踊り」、伴奏形がちょっと変わっている第9曲「セレナーデ」、何の予告もない突然の転調が絶妙な第11曲「楽しい語らいの場で」などです。また最後の2曲「鎮魂碑のそばで」と「スヴァター・ホラにて」は、どちらも難易度が高く(「鎮魂碑」の途中、三段譜になっている部分を指定されたテンポで弾くのは、はっきりいって無理です)、しかも続けて演奏することを想定していると思います。

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草津A・SQUARE店/ミュージックサロンA・SQUARE

 交響曲など大規模なオーケストラ作品を多く残している作曲家には、ピアノ小品にも名曲を残している人、そうでない人などいろいろいます。ベートーヴェンやシューベルト、シューマン、ブラームスなどはピアノソナタ以外にも多くのピアノ曲を作曲していますが、今回はピアノ曲に有名なものが少ない作曲家のピアノ小品集を2つ紹介します。

   チャイコフスキー/18の小品Op.72
 ロシアの作曲家 チャイコフスキー(1840-1893)は6つの交響曲、大序曲1812年やイタリア奇想曲などの管弦楽曲、ピアノを伴った作品ではピアノ協奏曲第1番やピアノ三重奏曲などの有名な作品がある一方、独奏曲では12曲からなる「四季」が知られるくらいで、ピアノソナタも2曲ありますがピアニストがこぞって演奏するという曲ではありません。
 この「18の小品」はチャイコフスキー晩年の作品で、全曲通して演奏すると1時間以上かかり、“小品”と名乗っていますが「四季」とは違い、規模の大きな曲や難易度の高い曲も含まれています。曲目は、
1. 即興曲       2.子守歌          3.やさしい非難

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草津A・SQUARE店/ミュージックサロンA・SQUARE

 今回紹介するのは、アメリカで生まれ、メキシコに亡命してから本格的に作曲活動を始めた前衛音楽家 コンロン・ナンカロウ(1912-1997)です。
 残されている作品の大半は、プレイヤー・ピアノ(自動演奏ピアノ)のシステムを使って作曲されたもので、自動演奏用のロール紙に一つ一つパンチ穴を開けていくという、とてもシンプルかつ根気のいる方法を取って、人間では演奏できない複雑なリズムやメロディーの曲を作っています(そのほとんどは五線譜にも記譜されてます)。
 それらは「自動演奏ピアノのための習作(Study)」と名付けられ、約50曲程ある中から今回お気に入りのものを紹介します(解説中にピアノ以外の楽器が出てきますが、それは私がイメージした音色のものです)。

  No.3a:No.3は全部でa~eの5曲からなります。そしてこの最初の2曲(aとb)を聴けば、ナンカロウの音楽スタイルが、ある程度理解できるでしょう。まず3aですがこの曲は最後まで不変の超高速ベースパターン(コード進行はⅠ‐Ⅰ‐Ⅳ‐Ⅰ‐Ⅴ‐Ⅰ)に乗せて次々とハイテンションなモチーフが出てくるというものです。最初はベースラインと同じ拍子ですが、所々違う拍子に変わっていき、中盤メロディーっぽいモチーフが出た後からこの曲のカオスな部分に突入していきます。まず中音域にベースパターンを若干テンポを落として、メロディーにしたものが流れ(もちろんベースラインとは かみ合いません)、しばらくして今度は高音域でさらにテンポを落としたメロディーが流れます。つまりメロディーは同じだけどテンポが違う(正確には音価が違う)ものが3つ同時進行していくのです。そして最後は5オクターブに及ぶF#とC#の打鍵が加わり何も解決しないまま曲が突然終わります。

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草津A・SQUARE店/ミュージックサロンA・SQUARE

今回はクラシック作品にまつわるクイズをいくつか出題します。
 ちょっと調べればすぐわかるものばかりです。

1. ベートーヴェンのピアノ作品「ロンド・ア・カプリッチョ ト長調 Op.129」(作品番号が最後のピアノソナタより大きいですが、初期のピアノソナタ第1~3番と同じ頃の作曲です)のタイトル「失われた○○への怒り」の○○に入るのは?
     a.友情  b.聴力  c.才能  d.小銭
  
2. ポーランドの作曲家 シマノフスキのピアノ作品「メトープ」の第3曲のタイトル   は次のうちどれ?
a.クラリスー b.ナウシカー c.ラピュター d.トトロー

3. チャイコフスキーの序曲「1812年」では打楽器として大砲が使われますが、ではマーラーの交響曲第6番「悲劇的」の第4楽章で、打楽器として使われるのは何?

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草津A・SQUARE店/ミュージックサロンA・SQUARE

 ピアニストにとっての『新約聖書』と言われる、ベートーヴェンのピアノソナタ全32曲。SP・LPの時代から多くのピアニストが全集として録音していて(残念ながらギレリスやグールドは、あと数曲を残して未完に終わっていますが…)、近年でも児玉麻里、小菅優の日本の女流ピアニストが全集をリリースしています。
 さて、あなたならこの全32曲のピアノソナタをどういった順番で収録あるいは演奏しますか? CDに収録した全集は大半が第1番~第32番という、ほぼ番号順になっているものが多いですが、一部のピアニストはそれぞれのコンセプトに基づいた曲順で収録されています。そしてその独自の曲順で収録された全集として、アルド・チッコリーニ(輸入盤、10枚組)、横山幸雄(全12枚組、変奏曲や小品も含めた作品番号のあるピアノ作品すべてを収録)、イリーナ・メジューエワ(10枚組+特典ライブCD2枚)、などがあります。
 ではここで私の収録のコンセプトですが、
  1.1枚のCDには無理せず3曲のみ収録、2枚セット6曲にする。
  2.初期・中期・後期から1曲ずつ選曲。

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草津A・SQUARE店/ミュージックサロンA・SQUARE

 ポーランドの作曲家 フレデリック・ショパン(1810-1849)の代表作の一つ、24の前奏曲集Op.28。ハ長調からニ短調まで 24すべての調性を使って作曲されたピアノ曲集です。
 唯一タイトルの付いている『雨だれ』(第15番)や某胃腸薬のCMで昔から使われている第7番など有名な曲もあり、全曲弾き通せば(所要時間35~40分程)ショパンのピアノ書法がマスターできるはずですが、ちょっとピアノが弾ける程度では太刀打ちできない難曲がいくつかあることが、全曲演奏を困難にしています。また演奏時間が1分に満たない曲も10曲以上あり、それらを数曲弾けたとしても満足出来ないでしょう。そこでこんなルール(足枷、あるいは縛り)を設けてみました。
  1.持ち時間は8分以上10分以内、時間内なら何曲弾いてもいい。
  2.長調(奇数番号)、短調(偶数番号)どちらも1曲は弾くこと。
  3.番号順に演奏してはならない。
です。3番目のルールがちょっと曲者ですが、おもしろそうだと思いませんか?

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草津A・SQUARE店/ミュージックサロンA・SQUARE

 今年(2019年)の秋、イギリス・ロンドンを中心に、盛大に行われる夏の風物詩「プロムス」が日本で初開催されます(東京・大阪で計6公演)。
ということで今回は本場プロムスでよく演奏される(日本でのプログラムには残念ながらなかった)合唱作品を紹介します。
ウィリアム・ウォルトン(1902-1983)はイギリスの作曲家。エルガーやブリテン、ヴォーン=ウィリアムズと比べると日本での知名度はあまり高くないですが、イギリス本国では絶大な人気を誇る作曲家で、交響曲から映画音楽まで、活躍した時期からするとかなり保守的なジャンルの作品を残しています。日本でもよく演奏されている曲は、戴冠式行進曲「王冠」(クラウン・インペリアル)、ヨハネスブルク祝典序曲など、吹奏楽ではメジャー・バーバラや審問などがあります。
 今回紹介する「ベルシャザールの饗宴」はウォルトン29歳、1931年に完成された大規模な作品で、旧約聖書にあるバビロンの栄華と崩壊、圧政から解放された人々の喜びを描いており、バリトン独唱、混声合唱とオーケストラからなる編成で、バリトンは語り部的な役割が多く、合唱はいくつかの部分では最大8部まで分けられます。そしてオーケストラは通常の編成にアルト・サクソフォーン、オルガン、ピアノ、奏者3~4人が必要な10種類以上の打楽器(特殊なものは中間部の『褒め称えよ(Praise ye)』の場面で使われます)、そしてステージの左右に金管のファンファーレ隊(後半のいくつかの曲でステージ中央の金管パートと連係して、左→中央→右→中央→左と同じフレーズを順々に演奏してステレオ効果を生み出しています)を置いた、とにかく派手でスケールの大きな音楽が展開していきます。

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草津A・SQUARE店/ミュージックサロンA・SQUARE

 遂に映画が公開される、恩田陸の小説『蜜蜂と遠雷』。冒頭に架空のコンクールなのに、実際にありそうな課題曲の要項が載っています。今回はこれに基づいて私ならどんなプログラムにするか、を書いてみました(注:主人公4人と同程度の演奏技術を持っていると、仮定での話です)。

〈第一次予選〉*演奏時間は20分以内
・J.S.バッハ/平均律クラヴィーア曲集第1巻より 第24番 ロ短調 BWV.869
・ベートーヴェン/ピアノソナタ 第24番 嬰へ短調「テレーゼ」Op.78より第1楽章
・ショパン/24の前奏曲より 第24番 ニ短調 Op.28-24

 “24番”繋がりで選んでみました。バッハの平均律が演奏時間が長い代わりに、残りの2曲が短めで助かりましたが、バッハをゆっくり演奏しすぎると、いきなりタイムオーバーの危機です。要項には特に演奏順についての指定がなかったので、ショパン→ベートーヴェン→バッハの順で演奏したいです(ダメかな?)。

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草津A・SQUARE店/ミュージックサロンA・SQUARE

 昔々、ある国に高齢で病に臥せっていた国王がいました。ある日、彼は3人の息子を呼び出し、「この中で私の病に効くという『青いユリ』を採ってきた者に王位を譲ろう」と言います。3人のうち上の2人の兄は、ろくに探しもせずに遊びほうけ、末っ子だけが方々に行き、必死に探していました。そして三男が遂に青いユリの花を見つけますが、それを聞きつけた兄2人に殺され、花を奪われてしまいます。そしてその後三男が殺された場所から青いユリが咲き、ここで起きた悲劇が露見する…というスペイン・バレンシア地方のちょっと怖い昔話です。国王の病は治ったのか? 誰が王位を継いだのか? など、あやふやな点はあるのですが、この話をもとにして演奏時間20分程の交響詩を作りあげたのが、ギターと管弦楽のための重要なレパートリーである「アランフェス協奏曲」を作曲したスペインの作曲家、ホアキン・ロドリーゴ(1901-1999)です。この曲はロドリーゴ初期の作品で、アランフェス協奏曲よりも5年も前、1934年に作曲されました。
 曲はまずスネアドラムのロールにのせて、金管楽器のファンファーレから始まります。通常ファンファーレといえば、厳かな雰囲気、あるいは明るく活発なイメージがありますが、この曲では兄弟の対立を不協和音と2つのパートのかけ合いで表しています。そしてティンパニと弦楽器で『ミミソソ』と2つの音のみを繰り返す伴奏(曲のラストで少し形を変えて再び使われます)が出ると、さらに対決色が強まります。その後ファンファーレが止み、伴奏も静かになって、ハープのアルペッジョを伴ってヴィオラのソロでなんとも悲しいこの曲の主要主題が出ます。このテーマが形を変え、曲のいたる所にあらわれ、他のモチーフとともに展開していきます(途中かわいらしいメロディも出てきます)。そしてクライマックスを迎える所でホルンのグリッサンドによる悲痛な叫びが聞こえ、その後の静寂。

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今年(2019年)の秋、イギリス・ロンドンを中心に、盛大に行われる夏の風物詩「プロムス」が日本で初開催されます(東京・大阪で計6公演)。
ということで今回は本場プロムスでよく演奏される(日本でのプログラムには残念ながらなかった)合唱作品を紹介します。
ウィリアム・ウォルトン(1902-1983)はイギリスの作曲家。エルガーやブリテン、ヴォーン=ウィリアムズと比べると日本での知名度はあまり高くないですが、イギリス本国では絶大な人気を誇る作曲家で、交響曲から映画音楽まで、活躍した時期からするとかなり保守的なジャンルの作品を残しています。日本でもよく演奏されている曲は、戴冠式行進曲「王冠」(クラウン・インペリアル)、ヨハネスブルク祝典序曲など、吹奏楽ではメジャー・バーバラや審問などがあります。
 今回紹介する「ベルシャザールの饗宴」はウォルトン29歳、1931年に完成された大規模な作品で、旧約聖書にあるバビロンの栄華と崩壊、圧政から解放された人々の喜びを描いており、バリトン独唱、混声合唱とオーケストラからなる編成で、バリトンは語り部的な役割が多く、合唱はいくつかの部分では最大8部まで分けられます。そしてオーケストラは通常の編成にアルト・サクソフォーン、オルガン、ピアノ、奏者3~4人が必要な10種類以上の打楽器(特殊なものは中間部の『褒め称えよ(Praise ye)』の場面で使われます)、そしてステージの左右に金管のファンファーレ隊(後半のいくつかの曲でステージ中央の金管パートと連係して、左→中央→右→中央→左と同じフレーズを順々に演奏してステレオ効果を生み出しています)を置いた、とにかく派手でスケールの大きな音楽が展開していきます。

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